サイトメガロウイルス感染症の診断
【診断】 生後1ヶ月以後で、肺、脾、リンパ節以外のサイトロメガロウイルス感染症はエイズ指標疾患である。 (1) 確定診断:組織による病理診断により、核内封入体をもっている巨細胞を確認することである。 (2) 臨床的診断:サイトロメガロウイルス性網膜炎については、眼底検査の特徴的臨床症状で診断できる。すなわち、網膜に鮮明な白斑が血管にそって遠心状に広がり、数が月にわたって進行し、しばしば網膜血管炎、出血又は壊死を伴い、急性期を過ぎると網膜の痂皮形成、萎縮が起こり、色素上皮の斑点が残るなどの所見がある。
【詳しく】 1)血漿CMV DNAの定量検査(保険未収載)、2)アンチゲネミア法は補助診断として有用である。一方、旧来のCMV分離は時間がかかる上に感度が低い。薬剤耐性CMVの検査は特殊研究機関に依頼する。
《参照》 サイトメガロウイルス網膜炎、 アンチゲネミア法、 PCR法

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