サイトメガロウイルス症の治療
【治療】最近ガンシクロビルのプロドラッグであるバルガンシクロビル(商品名:バリキサ)が使用できる。1回900mgを1日2回、3週間。その後の維持量は1日1回を続ける。ガンシクロビルは5mg/Kgを1日に2回、14日間点滴する。その後は1日1回を続ける。CD4細胞数が100以上を3-6ヶ月以上継続すれば治療を中止できる。ガンシクロビルの経口剤は効果は劣る。ガンシクロビルに耐性のCMVでは、第二選択剤としてホスカルネットの点滴が使用される。網膜炎に対してはガンシクロビルの硝子体内注射もある。
【副作用】ガンシクロビルでは白血球や血小板減少が必発。腎排泄型の薬剤併用は相互作用に注意。ホスカルネットは腎障害に注意。
【予後】有効率は80%。HAART時代の前は、薬を中断すると再発率は100%、平均生存期間は6~8ケ月であった。現在はHAARTにより免疫能が回復してCMV感染症の再発が起こらず、維持療法を中止できるようになった。

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