ゴルフ場の設計、グリーンキーピングの革新
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/07/14 08:23 UTC 版)
「オールドトムモリス」の記事における「ゴルフ場の設計、グリーンキーピングの革新」の解説
ブリテン島のゴルフコース設計にも大きな功績を残した。1842年にはロバートソンの助手としてカーヌスティの10ホールのコースレイアウトを初めておこなった。その後1887年のキングホーンゴルフクラブ、カークカルディゴルフクラブは1904年に9ホール、1906年には18ホールに増設、プレストウィック、ミュアフィールド、マクリアニッシュ、セントアンドリュースのジュビリーコース、クレイルのバルコミー、マリー、サウスウィスト島のアスカーニッシュ、アイルランドのラヒンチアンドロサペンナ、イングランドのウォークワースアンドローヤルデボンゴルフクラブ(ウェストワード・ホー!)、マン島のキングエドワードベイゴルフクラブとキャッスルタウンゴルフクラブなど、数々のゴルフコースを設計した。 モリスは近代のグリーンキーピング技術の祖としても知られている。グリーンに砂を入れる考えを導入したが、これにより芝の成長が著しく促進された。その他にも例えばハザードを積極的に設ける(それ以前は自然に存在する地形をそのままにしていただけで、実際危険だった)、ヤーデージの標識を設置するなど、芝とコース運営に関する様々なアイデアを導入した。また、グリーンの手入れに芝刈り機を初めて用いたのもモリスである。セントアンドリュースのコースに関してもフェアウェイを広げてプレーを促進し、グリーンを改良し、また、各ホールにティーエリアを設けるなどした。これらにより敷地を広く使え、また芝のコンディションも良好なものとなった。オールドコースの新しい1番グリーンを設けたのもモリスであり、さらには1895年のニューコース、1897年のジュビリーコースの設計も手掛けた。ハザードを設けることで、プレーヤーはこれを避けるために迂回することを利用した戦略設計の草分けとなり、これは現在でも通用するものだ。それ以前のハザードは単に飛び越えて打つか、漫然とボールを打ったことへの罰といった程度にしか考えられていなかった。
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