ク602
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/03/10 14:56 UTC 版)
「三重交通ク600形電車」の記事における「ク602」の解説
1958年のモ5400形(近鉄合併後はモ5960形)の竣工に伴い、急行運用で2両編成を組際の連結相手としてク602が選ばれ、日本車輌製造にてモ5400形に準じた設備への改造が行われた。 改造内容は以下の通り。 妻面への貫通路設置。 尾灯をモ5400形と同じ角型のものへ変更、左右に2灯設置。 窓枠のアルミサッシ化、戸袋窓のみ1段固定窓へ。 座席をセミクロスシート化。窓配置とシートピッチを一致させ、扉間の8枚の側窓の内中央の6枚分に24名分の対面配置固定式クロスシートを設置した。 客用扉にドアエンジンを設置、自動扉化。 放送設備の設置。 この改造に伴い、ク602は以下の通り改番された。 ク600形ク602 → ク3500形ク3502 新装なったク3502はモ5401の外、主電動機を4基搭載する車体更新車であるモ5411などとも連結して、急行運用を中心に運用された。 三重電気鉄道の近鉄への合併直前に塗装が近鉄一般車標準のマルーン1色に変更され、更に合併後は以下の通り改番された。 ク3500形ク3502 → ク5930形ク5931 志摩線が改軌されると、製造年度の新しい電動車は、架線電圧の相違から電装品を撤去して付随車に改造した後、養老線(現在の養老鉄道)に転属の措置がとられた。 この際、放送設備や自動扉などを備えていたク5931についても養老線在来車と互換性のない運転台機器や前照灯と尾灯を撤去し、乗務員室を閉鎖した上で養老線へ転用されることとなり、以下の通り改番された。 ク5930形ク5931 → サ5931形サ5931 以後、本車は1977年の名古屋線車両の転用による養老線車両の大型化・近代化実施に伴う在来車淘汰まで使用された後、廃車解体された。 そのため、3両全車が現存しない。
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