クレージーメキシコ大作戦
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『クレージーメキシコ大作戦』(クレージーメキシコだいさくせん)は、1968年4月27日に公開された日本映画。植木等主演。アメリカ、およびオリンピック開催年であったメキシコでのロケを敢行した大作で、上映時間162分は東宝クレージー映画の中では最も長い。前年の『クレージー黄金作戦』に続き、一本立て[2]で公開されたが、興行収入4億5000万円(『黄金作戦』比で約2億3000万円ダウン)、配給収入2億2500万円(同じく約1億1500万円ダウン)、観客動員数170万人(同じく約120万人の減少)と大きく落ち込み[3]、東宝クレージー映画における大作路線は本作までとなった。
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- ^ 『キネマ旬報ベスト・テン85回全史 1924-2011』(キネマ旬報社、2012年)250頁
- ^ 短編映画『サラブレッド』が同時上映された。
- ^ 田波靖男・著『映画が夢を語れたとき』(1997年・広美出版事業部、ISBN 4877470077)P.145-146、P.150
- ^ ただし予告編には沢田の出演カットが挿入されており、“ジュリー 沢田研二”と紹介もされている。本作公開の前日まで、東宝系の劇場では沢田らがグループで主演した『ザ・タイガース 世界はボクらを待っている』ほかが上映されており、沢田が登場する本作の予告編も、あわせて上映されていた。ちなみに本作を収録したレーザーディスクでの、沢田が登場するシーンのチャプター・タイトルは、沢田のセリフに歌詞が引用されているザ・タイガースのヒット曲にちなみ「君だけに愛を」となっていた。
- ^ 手を下したのは、クレージーのメンバーが演じる人物ではない。ただし、その場に駆けつけたハナ肇演じる清水忠治が、真犯人から「自分が殺した」と思い込まされてしまい、しばらくの間ストーリーはそのまま展開して行く。他の作品にも死や殺人を連想させる描写はあるが、本作のように被害者が死に至るまでをはっきりと描写したケースは、クレージー映画においては極めて稀である。
- ^ このシーンは、今日の視点では動物虐待として問題視されかねないものと推察される。
- ^ ただしストーリー上に明白な陰影を与えるには至らず、7人はいつの間にかまた仲良くなっている。
- ^ 『東宝 昭和の爆笑喜劇DVDマガジン』第40号(『クレージーのぶちゃむくれ大発見』本編DVDを付属。2014年・講談社)本誌P.5~6。『クレージーだよ奇想天外』の延長線上の企画で、本来であれば坪島監督がメガホンをとる流れであった1968年夏公開の谷啓主演作『空想天国』も、松森健が監督している。
- 1 クレージーメキシコ大作戦とは
- 2 クレージーメキシコ大作戦の概要
- 3 外部リンク
固有名詞の分類
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