クレイ・アニメーションとは? わかりやすく解説

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クレー‐アニメーション【clay animation】

読み方:くれーあにめーしょん

《「クレイアニメーション」とも》主に粘土材料とした対象物使って制作するストップモーションアニメーション。クレーアニメ。


クレイアニメ

(クレイ・アニメーション から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/22 09:53 UTC 版)

クレイアニメは、クレイ・アニメーションClay animation)の略で、ストップモーション・アニメーションのうち、被写体を主に粘土を材料として作成しているものを指す[1]。主に英語圏などではクレイメーションClaymation)と呼ばれる。正確には、粘土ではない素材や粘土に近い素材のものは人形アニメーションとされる。

クレイアニメの例

1953年に制作されたアート・クローキーの『ガンビー』が世界初のクレイアニメと言われる。さらに1974年にウィル・ビントンとボブ・ガーディナーの短編「クローズド・マンディ(月曜休館)」がアカデミー賞を獲得したことをきっかけに人気が高まった。

制作方法

ガンバシア(英語: Gumbasia - アート・クローキー、1955

被写体となる粘土による造形物を、一コマごと撮影する方法による。一コマ撮影するごとに粘土造形物に手を加え、数分の1秒間分の動きを加える。その後に、また一コマ撮影するということを繰り返して撮影する。

セルアニメやCGアニメと比較して、撮影に手間がかかり、取り直しも容易ではない。粘土は、長時間の撮影中に型崩れを起こす場合もあり、また造形物の形に変化を加えるため、針金などの補強材を造形物の骨格に用いることもある。

しかしながら、その動きの自由さや、大きな変形が可能なことなど、独自の表現力を持つ。

代表的な作品

制作会社

ストップモーション・アニメーションも含む。

  • アードマン・アニメーションズ
  • 株式会社ドワーフ
  • (株)poptoon[注釈 1] - CM中心のアニメーション制作会社。コマ撮りスタジオ併設。
  • ユーフォーテーブル - 通常のアニメーション制作が主だが、自社制作作品のエンディングの多くでストップモーション・アニメーションを使用している。
  • Flying Ship Studio[注釈 2] - アニメーション制作会社。
  • スタジオプラセボ - コマ撮りアニメーションなどの様々な技法のアニメーション制作を手掛ける。コマ撮り専用スタジオ完備。
  • スタジオビンゴ - NHK Eテレ、MV、CMなどのコマ撮りアニメーションを手掛ける。コマ撮り専用スタジオ完備。
  • アイトゥーン - NHK Eテレ プチプチアニメの中でクレイアニメ「ニャッキ」を制作している。

脚注

注釈
出典

関連項目

  • トムとジェリー(海外の一部CMで使用)
  • おかあさんといっしょ (1967年頃のオープニングアニメで使用。また、1994年4月から1996年3月、以後1999年3月まで不定期に『パクシ』と『もんぴー』を日替わりで放送。また、『パクシ』は2016年12月22日から24日まで1日2話ずつ計6話再放送され、2017年7月31日は『パクシのうた』を放送。同年8月1日から4日まで1日1話ずつ計4話、同年8月14日から19日まで1日1話ずつ計6話再放送された)
  • クレヨンしんちゃん(劇場版第2作以降のオープニングアニメで使用)
  • スポンジ・ボブ(シーズン6のスペシャル『スポンジ・ボブの真実』のオープニングアニメで使用。ただし、映像ソフトには収録されていない)
  • キョロちゃん(初代エンディングアニメで使用)
  • 太鼓の達人(2005年4月4日よりキッズステーションにて、クレイアニメを放送した。DVDも発売されている)
  • まじめにふまじめ かいけつゾロリ(3代目エンディングアニメで使用)
  • ポプテピピック(第1期第13話のコーナー『POP CLAY EPIC』で使用)
  • マルフク(CMの一部に使用)
  • ケロロランド(かつて、角川書店が発行していた、吉崎観音による日本の漫画作品『ケロロ軍曹』を専門に扱う幼年向け漫画雑誌で、本誌のコーナーの一つである漫画『ケロロねんど劇場』及び本誌のCMに使用)
  • バンダイビジュアル(BANDAI時代に発売した映像ソフトのオープニングロゴに使用)
  • 砂アニメ

クレイアニメーション

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 16:12 UTC 版)

日本のアニメーション」の記事における「クレイアニメーション」の解説

クレイアニメーションとはクレイ(粘土)の位置や形を少しずつ変えながらコマ撮りにし連続映写したアニメーション。クレイアニメーションの始まりアメリカの『ガンビー』(1953年)とされ、他の主要なアニメーション比べれば後発であるが、スイスの『ピングー』など、日本ではなじみ深い作品少なくない。他に比べれて安定しない粘土という素材用いるため触るだけでも形が変わり、また長時間撮影では型崩れしやすく、針金等を粘土中に通して固定するなど工夫を必要とする。一方で形が変わりやすいという特徴生かして独特のアニメーション作られてきた。 制作工程におけるデジタル制作への置き換えによって、他のアニメーション同様に従来比べれば作りやすくなっていることは同じで、日本においてはNHK教育テレビEテレ)のプチプチ・アニメのクレイアニメーションや、劇場版クレヨンしんちゃん第二作(1994年以降オープニングアニメーションなどがあげられる

※この「クレイアニメーション」の解説は、「日本のアニメーション」の解説の一部です。
「クレイアニメーション」を含む「日本のアニメーション」の記事については、「日本のアニメーション」の概要を参照ください。

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