ギュゲースの指輪
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ギュゲースの指輪(ギュゲースのゆびわ、ギュゲスの指輪とも)は、自在に姿を隠すことができるようになるという伝説上の指輪である。リュディアの人ギュゲスが手に入れ、その力で王になったという。また、プラトンの著作である『国家』において、ギュゲスの指輪を元に議論が展開される。指輪の所有者は自身の意のままに透明になることができるため、不正を犯してもそれが発覚することがない。そのため悪評を恐れる必要がなくなるが、それでも人は正義を貫くかどうかが検討されている。
- ^ 『国家』第2巻第3節、ステファヌス全集359頁D-360頁B、岩波文庫上巻108-109頁。
- ^ ヘロドトス『歴史』第1巻8-12、岩波文庫版上巻16-19頁。
- ^ 『義務について』第3章9節、岩波文庫版160頁。
- ^ 『国家』第2巻、ステファヌス全集363頁E、岩波文庫版上巻116頁。
- ^ 『国家』第9巻、ステファヌス全集588頁E-590頁A、岩波文庫版下巻292頁-29頁。
- ^ 『義務について』第3章9節、岩波文庫版160-161頁。
- ^ 『義務について』第3章38–39節
- ^ ヘッベル著、吹田順助訳『ギューゲスと彼の指輪 他1篇』岩波文庫、1953年。ISBN 9784003242032
- ^ Holt, Philip (July 1992). “H.G. Wells and the Ring of Gyges”. Science Fiction Studies 19, Part 2 (57). JSTOR 4240153 .
- ^ Tolkien, The Lord of the Ring, Book I, Chapter 2, "The Shadow of the Past".
- ^ ハイト 2014, p. 131.
- ^ ハイト 2014, p. 131–132.
- 1 ギュゲースの指輪とは
- 2 ギュゲースの指輪の概要
- 3 参考文献
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