キリスト教神学における、聖書中に見られる神の属性・性質
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/19 00:36 UTC 版)
「ヤハウェ」の記事における「キリスト教神学における、聖書中に見られる神の属性・性質」の解説
キリスト教神学における、聖書中に見られる神(ただし三位一体の概念から「父(ヤハウェ)」と「子(キリスト)」と「聖霊」を意味する)の属性・性質ついての研究として以下がある。 宗教改革者のジャン・カルヴァンは著書において、聖書における神について「唯一にして永遠なる神」「生命と義と知恵と力と善と慈しみとの源泉」「すべての善きものは例外なく神より来たり、すべての賛美もただしく神に帰すべき」と述べている。 ヘンリー・シーセンは著書において神の属性として以下の分類を行なっている。 「非道徳的属性」…①遍在性②全知性③全能性④不変性 「道徳的属性」…⑤神のきよさ⑥神の義と正義⑦善⑧真実 また神の性質として「統一性」「三位一体性」を挙げている。 エル・ベルコフは著書において神の属性として以下の分類を行なっている 絶対的属性・・・①神の独存性または自存性②神の不変性③神の無限性④神の単一性 相似せる属性(人間の属性との類比。ただし完全なる神と不完全なる人間の類比である。)・・・①神の知識②神の知恵③神の善④神の愛⑤神の聖⑥神の義⑦神の真⑧神の主権 フロイド・ハミルトンは著書において、神の概念について、近代の自由主義神学者の傾向である「旧約聖書の神の概念の軽視(新約聖書の方がまさって神の概念を示している)」を背信的であるとし、旧約および新約聖書における神の一致性を指摘している。「新約聖書の神は愛の神で、旧約聖書の神は残酷な復讐の神である」ということを是認できないとし、旧約聖書における「愛の神」、新約聖書における「神の怒り」を記す言葉をあげ、聖書における神概念の統一性を指摘している。
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