キャスティング・ボートによる大きな影響力
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「キリスト教民主同盟=チェコスロバキア人民党」の記事における「キャスティング・ボートによる大きな影響力」の解説
だがKDU-ČSLは二大政党である市民民主党、チェコ社会民主党 (ČSSD) の双方と手を組めるキャスティング・ボートを握る中間的な政治的位置にいるため、議席・得票以上に大きな影響力を持てる状態にある。また他党と比べて汚職などのスキャンダルが少ないことも有利に働いている。 2002年には中道・自由主義政党の 自由連合-民主連合 と政党連合を組んで下院総選挙を戦った。選挙後は初めて社会民主党と連立政権を組んだ。 2006年の下院総選挙では市民民主党が勝利したため、今度は同党および緑の党で3党連立を組んだ。 2009年5月、ツィリル・スヴォボダが党首に選出されたが、左派色が強まることに反発した前党首ミロスラフ・カロウセクが離党し、中道右派政党「TOP 09」を結成したため、党は分裂状態に陥った。そして2010年5月の総選挙では得票率4.39%に留まり、議席獲得に必要な5%条項を突破できず、下院における全議席を失う結果となり、スヴォボダは党首を辞任した。同年10月に行われた上院選挙では改選された27議席中2議席を得た。 2011年11月、新たな党首にビロブラデックを選出2012年10月の上院選挙では1議席を獲得、同時に行われた地方議会選挙(13県議会の議員を選出)では5.8%の得票で42議席を獲得。首相であるイジー・ルスノク(6月に首相を辞任したペトル・ネチャスの後任)の信任案が否決された事を理由として2013年10月に行われた下院選挙では5%条項を若干上回る6.78%の支持を得て14議席を獲得、下院での議席を3年半ぶりに回復した。 中道右派の市民民主党、TOP 09との3党で政党連合を組み、SPOLUとして臨んだ2021年10月の下院選挙では合計で71議席を獲得し、与党・ANO 2011の72議席には1議席だけ及ばなかったものの、同じく野党連合の海賊と市長の37議席を合わせて過半数を制したため、政権交代を実現させることとなった。
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