政治的位置
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 14:57 UTC 版)
名目上、大管区指導者はナチ党地方組織の調整のための役職であり、その上で地方自治への助言を行う党地方組織の代表であったが、実際には各地域における最高統治者であった。本来行政などを担当する地方政府は、大管区指導者の命令を追認するのみの存在と化していた。 大管区指導者は、ドイツにおけるガウの最上級政治指導者であり、ライヒの下にはガウ(州、県、行政区)、その下にクライス(Kreis、郡、独立市)、さらにその下にオルト(Ort、地区、市)が存在していた。さらにその下部に2つの地方組織、ツェレ(Zelle、細胞)とブロック(Block、街区)が存在していた。これらの政治指導者は制服を着用し、襟章や腕章などでその地位を示した。 党内序列においては、全国指導部を構成する全国指導者の下位にあたるが、ヨーゼフ・ゲッベルスは全国宣伝指導者となってからも、ベルリンの大管区指導者を兼任していた。次席には大管区指導者代理(Stellvertretender Gauleiter、副大管区指導者とも)が設置されている。
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