政治的主張についての問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 06:20 UTC 版)
「2012年ロンドンオリンピック」の記事における「政治的主張についての問題」の解説
8月10日におこなわれた男子サッカー競技3位決定戦の日本対韓国戦の試合終了後に、韓国チームのミッドフィールダーの朴鍾佑(パク・ジョンウ)がハングルで「ドクトヌンウリタン(独島は我々の領土)」と書かれたプラカードを掲げてサッカー場を1分間ほど駆け回るパフォーマンスをおこなった。IOCとFIFAの憲章と規定により、大会における出場者の政治的主張は厳重に禁止されているため、この件についてIOCとFIFAは正式な調査に入り、IOCは暫定的な処分として朴を表彰式に出席させないよう大韓体育会(KOC)に要求した。これにより朴は表彰式に出席できなかった。表彰式が終了した後も調査は継続中で正式な裁定は下されておらず、朴に対する銅メダルの授与も保留された。これらのIOCの動きに対してKOCは事前に計画されたパフォーマンスではなく偶発的な行動であるという言い訳をした。なお、独島パフォーマンスの14時間ほど前には、韓国の李明博大統領が現役大統領として初めて竹島に上陸し、これに対して日本政府が駐韓日本大使の武藤正敏を即日召還、駐日韓国大使の申ガク(王偏に玉)秀(シン・ガクス)を外務省に呼んで厳重に抗議するなど大きな政治問題となっていた。その後2013年2月12日にIOCは保留していた銅メダルの授与を決めた。
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