キケロの政治構想とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > キケロの政治構想の意味・解説 

キケロの政治構想

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/21 19:41 UTC 版)

マルクス・トゥッリウス・キケロ」の記事における「キケロの政治構想」の解説

ローマ哲学」も参照 キケロは、カエサルと並ぶラテン語散文名手であり、その完成といわれる彼の著作多岐にわたり、演説書簡でも知られている。彼の文学者としての評価および政治思想家としての評価定まっており、今日でも注目浴び続けている。しかし、政治家としてはいくつかの欠点があり、その政治行動業績について評価分かれるキケロは、カエサルと異なり共和政範囲内ローマ社会改革企てており、『国家論『法律』義務について』の中で、第一人者プリンケプス)の指導により元老院平民との融和図った。更に、ローマ法についてもギリシア哲学を基にして、今まで事例中心だったローマ法体系的に再編成するなどの作業通じ共和政中身改革することを政治課題としていた。しかし、それが皮肉にもアウグストゥスによる元首政構想引き継がれることとなったキケロには、多く弁論演説現存するその中でも、反乱謀議のかどでカティリナを弾劾した元老院演説カティリナ弾劾演説』は有名である。その他『国家論『法律』友情について』『老年について』『神々本性について』『予言について』などがある。また、家族・友人送った書簡数多い。その思想は、当時ローマで主流だったストア哲学ローマ伝統的価値観取り込んだ折衷的なものとして知られる。たとえば、『義務について』では、ストア義務論を、賢人にのみ可能な善の実践としての義務一般人にも可能な日常好ましいことの実践としての義務 (officium) の履行換骨奪胎している。

※この「キケロの政治構想」の解説は、「マルクス・トゥッリウス・キケロ」の解説の一部です。
「キケロの政治構想」を含む「マルクス・トゥッリウス・キケロ」の記事については、「マルクス・トゥッリウス・キケロ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「キケロの政治構想」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「キケロの政治構想」の関連用語

キケロの政治構想のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



キケロの政治構想のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマルクス・トゥッリウス・キケロ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS