キケロの作品
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/10 16:27 UTC 版)
「スキピオ・アエミリアヌス」の記事における「キケロの作品」の解説
大カトー様、私はここにいるラエリウスとよく話しております。全てにおいてあなたの知恵は卓越しておられると。しかしながら最も驚嘆すべきなのは、あなたにとって老いることが少しも苦に見えない事なのです。 キケロ『老年について』2 スキピオは突然消えてしまった、しかし、私の中では生きており、そして生き続ける。私の愛した彼の美徳は不滅であって、いつでも私の前にあり、後の世まで鮮明に思い出されるに違いないのだ。 キケロ『友情について』26.102 紀元前1世紀中頃に活躍した弁護士、哲学者のマルクス・トゥッリウス・キケロは、小スキピオを幾つかの作品に登場させている。『老年について』(De Senectute)ではまだ若い30半ばの彼を聞き手として登場させ、『友情について』(Laelius de Amicitia)は彼の死後、親友であったガイウス・ラエリウス・サピエンスが、娘婿のスカエウォラ・アウグルとガイウス・ファンニウス相手に彼との友情を語る内容となっている。戦時にはラエリウスが小スキピオを、平時には年少の小スキピオが年長のラエリウスを敬愛するという、彼らの美しい友情は後世でもよく知られていたという。
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