カルセオラリア【(ラテン)Calceolaria】
カルセオラリア (巾着草)


●中央アメリカから南アメリカにかけてが原産です。原種は小低木または多年草ですが、現在出回っているのは改良種です。これは寒さや高温多湿に弱く、わが国では一年草として扱われています。葉は卵形で、根生および枝に対生します。花弁は2個で、下部の弁が大きく巾着のようなかたちをしています。和名では「キンチャクソウ」と呼ばれます。
●ゴマノハグサ科キンチャクソウ属の、学名は Calceolaria xherbeohybrida。英名は Pocketbook plant, Slipper flower, Pouch flower。
キツネノテブクロ: | ジキタリス・トロヤーナ |
キリ: | 桐 |
キンギョソウ: | 金魚草 |
キンチャクソウ: | カルセオラリア |
クガイソウ: | 九蓋草 |
クワガタソウ: | ベロニカ・アフィルラ ベロニカ・ゲンチアノイデス |
カルセオラリア
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/03/27 21:09 UTC 版)
カルセオラリア | |||||||||||||||||||||
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分類 | |||||||||||||||||||||
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学名 | |||||||||||||||||||||
Calceolaria | |||||||||||||||||||||
和名 | |||||||||||||||||||||
カルセオラリア、キンチャクソウ |
カルセオラリア(Calceolaria)はチリ、メキシコ、ペルー、ニュージーランドなどを原産とするキンチャクソウ科の多年草または低木で、200種ほどあり、花を観賞するために栽培される。
キンチャクソウ(巾着草)ともいい、これは花弁の下側が袋状になっているのを巾着に例えたもの。カルセオラリアという名前はラテン語で小さな靴(スリッパ)を意味する「カルセオルス」という言葉に由来する[1]。
特に雑種起源のC. X herbeohybrida がよく栽培される。花色は赤、黄色など。日本では普通、秋蒔き一年草として扱い、春に開花する。このほかにもいろいろな雑種が栽培されている。
カルセオラリア属はゴマノハグサ科の他のグループと系統が大きく異なるとされ、新しいAPG植物分類体系では他の2属とともにキンチャクソウ科(Calceolariaceae)とされている。
栽培
日当たりがよく、温暖で乾燥した気候を好む。寒さや高温多湿に弱いものが多く、通常は温室栽培になる。秋まき一年草として扱われるが、多湿に注意すれば、多年草として数年間育てることが可能。
発芽適温は20℃ぐらいで、通常は秋に種蒔きを行う。種は細かく、好光性なので、覆土はしないで底面から水を吸水させる。本葉4~6枚でポットに仮植して育てる。育苗中はできるだけ日によく当て、風雨や寒さに注意して育てる。高温にも弱く、最低温度が20℃以上では花芽ができない[2]。
参考文献
- 中村浩「園芸植物名の由来」(東京書籍)
脚注
- ^ 瀧井康勝『366日 誕生花の本』日本ヴォーグ社、1990年11月30日、90頁。
- ^ “カルセオラリア(巾着草)の育て方・栽培方法”. みんなの趣味の園芸. NHK出版. 2025年3月27日閲覧。
外部リンク
- チリのカルセオラリア属 - Chileflora
- カルセオラリア(巾着草)とは|育て方がわかる植物図鑑 - みんなの趣味の園芸(NHK出版)
「カルセオラリア」の例文・使い方・用例・文例
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