カルキ抜き
チオ硫酸ナトリウム
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/30 15:37 UTC 版)
チオ硫酸ナトリウム | |
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sodium thiosulfate |
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別称
ハイポ
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識別情報 | |
3D model (JSmol)
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ChEMBL | |
ChemSpider | |
ECHA InfoCard | 100.028.970 |
E番号 | E539 (pH調整剤、固化防止剤) |
KEGG |
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PubChem CID
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RTECS number |
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日化辞番号
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UNII | |
CompTox Dashboard (EPA)
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特性 | |
化学式 | Na2S2O3 |
モル質量 | 158.108 g/mol |
外観 | 白色結晶 |
匂い | 無臭 |
密度 | 1.667 g/cm3 |
融点 | 48.3 °C, 321 K, 119 °F (五水和物) |
沸点 | 100 °C, 373 K, 212 °F (五水和物、分解) |
水への溶解度 | 41.2 g/100 mL (20 °C) |
危険性 | |
NFPA 704(ファイア・ダイアモンド) | |
引火点 | 可燃性 |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
チオ硫酸ナトリウム(チオりゅうさんナトリウム、英: sodium thiosulfate)は、化学式 Na2S2O3 で表されるナトリウムのチオ硫酸塩である。「チオ硫酸」という呼称は、硫酸が持つ酸素が1つ硫黄に置き換わっていることを示している。
ハイポ
一般にハイポと称される[1]が、この名称は次亜硫酸ナトリウム(sodium hyposulfite)の略称である。次亜硫酸ナトリウムは亜ジチオン酸ナトリウムの別名であり、まったく別の物質の名前の略称が間違ったまま浸透してしまっているだけでなく、かつては「チオ硫酸ナトリウム」を「次亜硫酸ナトリウム」と間違った表記がなされていた。
医薬品で「ハイポ」「ハイポエタノール」「ハイポアルコール」とはチオ硫酸ナトリウム水和物エタノール溶液の通称・販売名である[2]。また俗称として「カルキ抜き」と称される場合がある。
性質
一般に市販されているものは五水和物 Na2S2O3・5H2O で、無色透明のややゆがんだ直方体の結晶である。水や液体アンモニアに溶けやすい。ただし、温かい飽和水溶液を冷やしても、過飽和により結晶が析出しないこともある。
酸と反応させると分解して単体硫黄と有毒な二酸化硫黄(亜硫酸ガス)を発生させるため、チオ硫酸ナトリウムは酸と混合、あるいは接触させないよう取り扱いに注意を要する。
チオ硫酸イオン
外部リンク
- “Sodium thiosulfate” (html) (英語). CHEMM, U.S. Department of Health & Human Services. 2018年6月1日閲覧。
- チオ硫酸ナトリウム五水和物 (試薬)JISK8637:2006
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