カイザー家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/15 15:02 UTC 版)
「シャルトル公爵の愉しみ」の記事における「カイザー家の人々」の解説
アルフレッド・カイザー4世 ラウールの学生時代からの自称友人。カイザー財団主宰。アメリカ一の資本家で大富豪の愛妻家。若い頃はスリムな金髪の美青年だったが、中年になって再登場した時には、飽食から肥満体になったうえ頭頂部付近まで禿げあがり、ヴィスタリアが悲鳴を上げて避けるほど様変わりしている。学生時代から、ラウールを困らせることに喜びを感じるという、歪んだ迷惑な友情を抱いている。一方、仕事上ではシャルトルと権益を争うこともあり、そのやり口の汚さも含めてアンリから毛嫌されている。愛妻家で妻のイリスに対しては婚約時代からベタ惚れで、イリスの方もアルフレッドの悪戯の計画に加わって別人の顔に整形までしているが、その後も愛は変わっていない。 ヴィヴィアンヌとスコットの政略結婚を進めるうえで、ミカエルをその障害と看做して爆殺しようとしたため、スコットと共にアンリに謀殺されかけた。 アルフレッド・カイザー・Jr アルフレッドの長男。父親似の冷徹な性格。初婚の相手とは結婚後1週間で離婚したが、再婚相手とは上手く行っている。 バート・カイザー アルフレッドの次男。フランス語がうまく話せないふりをして女性の気を引くなど、計算高いプレイボーイ。花嫁探しの手助けの依頼を口実に、ヴィスタリアを口説こうとした。 スコット・カイザー アルフレッドの三男。家の意向で、ヴィヴィアンヌと結婚しようとしていたが、彼女の元恋人だったミカエルを警戒して喧嘩沙汰になり、悔し紛れに父親のアルフレッドシニアに告げ口をしたことで事件の火種を作ってしまう。ただし本人は父親のような悪人ではなく、父の所業を確認した際には驚愕し、困惑しており、アンリに父もろともミカエルの仇として爆殺されかけたときには、原因は自分にあるとして「パパは助けてほしい」と懇願している。また、後にミカエルの無事を知ると心から安堵していた。 エドウィン・カイザー アルフレッドの四男。幼少時にアテネーと会って一目惚れして以来、ずっとアネテーを想っていた。父や兄はカイザー家とシャルトルの縁結びを望んでいるが、本人の気持ちは純粋で、そのような政略的意図に悩み、アテネーを愛すれば愛するほど、結婚してはいけないと考えるようになっていった。カイザーを毛嫌いしているアンリも認めるほど、性格の良い優しい少年。
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