甲斐乙女【カイオトメ】(果樹)
登録番号 | 第6148号 | |
登録年月日 | 1998年 3月 9日 | |
農林水産植物の種類 | ぶどう | |
登録品種の名称及びその読み | 甲斐乙女 よみ:カイオトメ | |
品種登録の有効期限 | 18 年 | |
育成者権の消滅日 | 2003年 3月 11日 | |
品種登録者の名称 | 志村富男 | |
品種登録者の住所 | 山梨県東八代郡御坂町大野寺811番地の1 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 志村富男 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は,「ルーベルマスカット」に「甲斐路」を交配して育成されたものであり,果皮の色が赤,果粒が短楕円で極大粒の,育成地(山梨県東八代郡御坂町)において9月下旬に成熟する晩生種である。 樹の拡がりは大,樹勢は強である。熟梢の太さは太,色は褐,節間横断面の形は楕円,巻きひげの着生は2である。花穂の着生数は中,花性は両性,花粉の多少は中である。成葉葉身の形は五角形,裂片数は5片,葉縁鋸歯の形は両側直線,葉柄裂刻の一般的な形及び成葉上裂刻の一般的な形は開く,上裂刻の深さは深,成葉の大きさは大,上面の色は暗緑,下面の色は暗黄緑,葉柄の色は淡紅,下面葉脈間の綿毛の密度,主脈上の綿毛の密度及び葉柄の綿毛の密度は無~極粗,中肋に対する葉柄の長さの比は短,太さは中である。穂梗の太さは太,色は淡緑である。果房の形は有岐円錐,大きさは極大,着粒の密度は密,果梗の太さ及び長さは中,色は黄緑である。果粒の形は短楕円,大きさは極大,果皮の色は赤,果粉の多少及び果皮の厚さは中,果皮と果肉の分離性は難,果肉の色は不着色,肉質は崩壊性,甘味は高,酸味は少,渋味は無~極少,香気は無,果汁の多少は中,種子の数は多,形及び大きさは中である。開花期は中,成熟期は晩で育成地において9月下旬,果実着色の難易は直光着色,花振いの多少,無核果粒の混入及び裂果の多少は少,果梗と果粒の分離は中,果実の日持ち性は長である。 「甲斐路」と比較して,葉柄裂刻の一般的な形が開くこと,果粒の着粒密度が密であること,果粒の形が短楕円であること,果粒が大きいこと等で,「ルビー・オクヤマ」と比較して,成葉上裂刻の一般的な形が開くこと,着粒の密度が密であること,香気が無いこと等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は,昭和62年に出願者のほ場(山梨県東八代郡御坂町)において,「ルーベルマスカット」に「甲斐路」を交配して得られた実生の中から選抜,平成4年から特性の調査を継続し,6年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
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