オーロラビジョンR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 16:47 UTC 版)
「オーロラビジョン」の記事における「オーロラビジョンR」の解説
フルカラー反射型デバイスを用いた静止画表示装置。表示制御を行うパソコンから転送されたBMP形式の静止画像を同一サイズ・解像度で表示させ、スケジュール設定により複数の画像(上限3,000枚)を自動で切り替えることができる。データ転送後は制御パソコンによる操作を必要とせず、オーロラビジョンRのみで自動運転を行うことが可能である。 電力を消費するのは表示切替時のみで、その後は無電源の状態でも表示を保持することができる。反射型のため夜間には照明を別途用意する必要があるが、それでもLED方式と比べると消費電力は低く抑えられる。表示色も4,096色、解像度も画素ピッチ5mmとLED方式に比べかなり高精細である。 仕様 表示素子:フルカラー反射型デバイス 画素ピッチ:5mm 画素密度:36,864画素/m2 表示色数:4,096色 コントラスト:太陽直射時13:1以上 最小視認距離:1m 視認角度:上下左右±60度 画面更新時間:約2秒 画面保持機能:電源オフ時表示可能 派生製品にオーロラビジョンR-STAYがあり、駅の電子時刻表など交通システムへの導入が想定されていた。また、LED式に代わる行先表示装置として、画素ピッチを0.5mmとより高精細にした反射型デバイスが名古屋鉄道の鉄道車両に採用された(同社ではこれを「反射型LCD表示器」と称している)。 しかし「反射型表示デバイス」と銘打ち交通関連の情報案内表示や広告媒体などへの採用を見込んで販売されていたものの、他にこれといったセールスが無かったこともあり新規生産は早々に打ち切られた。 名古屋鉄道の鉄道車両に搭載されたデバイスは後にコントラストを高めた改良型に換装されたものの、製造中止により新規搭載が見込めなくなったため、以後の車両にはLED式の表示器を使用している。
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