オロ36形とは? わかりやすく解説

オロ36形(スロ30960形)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/24 06:17 UTC 版)

国鉄オハ35系客車」の記事における「オロ36形(スロ30960形)」の解説

特急「燕」を筆頭とする主要幹線優等列車用いられる二等車として、1938年昭和13年)と1939年昭和14年)に日本車輌合計38両が製造された。 このうち1937年昭和12年)度予算落成した 1 - 5台枠にUF37を、1938年昭和13年)度予算落成した6 - 38はUF38を使用した溶接組み立て車体有し台車TR23装着する座席定員当時20 m級二等座席客車標準である64であったが、本形式製造開始後も亜幹線用として増備継続した先行形式であるスロ30850形(オロ35形)が転換クロスシート採用し700 mm幅の狭窓ずらりと並ぶ伝統的な形態であったのに対し、1,300 mm幅の広窓がゆったりと並び室内には方向転換できない深々としたクッション固定クロスシート対面式配置シートピッチ1,960 mmとして並べられ新しいスタイルとなった。 もっとも、この広窓は大型ガラス板木枠はさんである構造であるため非常に重く煤煙侵入防止に難があり、窓つり上げばねがついているとはいえ1人では両端の窓戸錠を同時に解放操作しつつ開閉するのが困難であり、乗客が窓を昇降させる際に障害となったため38両で製造打ち切られ以後増備は窓幅を100 mm縮小して窓の開閉容易にしたスロ31120形(のちのオロ40形)に移行した戦災で2両が廃車となったが、残る36両は戦後長く二等車として使用された。 1963年昭和38年)には、ほぼそのまま設備保ったままでのオハ55100番台への格下げオハネ17形への改造開始され最終的にオハネ17形に5両が改造され残りオハ55100番台格下げされている。

※この「オロ36形(スロ30960形)」の解説は、「国鉄オハ35系客車」の解説の一部です。
「オロ36形(スロ30960形)」を含む「国鉄オハ35系客車」の記事については、「国鉄オハ35系客車」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「オロ36形」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「オロ36形」の関連用語

オロ36形のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



オロ36形のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの国鉄オハ35系客車 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS