オバマの演説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/08 09:49 UTC 版)
「バラク・オバマの広島訪問」の記事における「オバマの演説」の解説
ウィキソースにバラク・オバマの広島での演説の原文があります。 5月10日に、ホワイトハウスから「原子爆弾投下に関する謝罪は行わない」とし、「核兵器なき世界の平和・安全保障を求める継続的なコミットメントを強調」するという声明が発表される。 オバマは27日当日のスピーチ直前まで演説を練っていた。当初は数分程度の「所感」を予定していたが、推敲の過程で17分の演説となった。なおベン・ローズ大統領副補佐官は、自身のブログにオバマの「広島演説」の手書き原稿の一部を公開した。 演説の骨子は、第二次世界大戦及び原子爆弾投下による犠牲者に哀悼の意を示した上で平和を希求し、核兵器廃絶を訴えるというものであった。オバマはスピーチが上手なことで知られるが、この演説も巧みであり、冒頭文より「空から死が降ってきて、世界は変わった(death fell from the sky and the world was changed)」と、文学的な描写で広島への原爆投下を表現した。 また、日本の被害的側面だけが強調されないように戦争自体が多大な犠牲者を生むことを示し、原爆犠牲者についても、日本国民のみならず、朝鮮半島出身者や被爆アメリカ兵捕虜にも言及している。原爆の投下正当性や謝罪等への言及は巧妙に避けられている。 プラハ演説でも見られるように、オバマは核兵器廃絶を指向しており、具体的な政策は提示しなかったが、本演説でも核兵器の恐怖を示し、改めて核兵器廃絶に触れている。
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