ジェレマイア・ライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/04/22 21:20 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動
ジェレマイア・ライト(Jeremiah Wright、1941年9月11日 - )はアメリカ合衆国の黒人教会牧師。Jeremiahは日本語ではエレミヤ。ペンシルベニア州フィラデルフィア生まれ。バラク・オバマ大統領とその家族は、ライト師が牧会するトリニティー・ユナイテッド教会に20年間にわたり所属し、オバマの子らもライト師から洗礼を受けていたが、ライト師の説教がメディアで報道されたことにより、彼らは決裂することになった。
発言
『アメリカ合衆国政府は彼ら(アフリカ系アメリカ人達)にドラッグを与え、より大きな刑務所をつくり、三回重罪加重懲役法を成立させたくせに、我々(アフリカ系アメリカ人)に「神よアメリカに祝福を (God bless America) 」と唱わせようとする。とんでもないことだ。このようなことをする国に対して聖書は「神よアメリカに断罪を (God damn America) 」と唱えよと教えている。我が市民(アフリカ系アメリカ人達)を人間以下に扱っているアメリカに神よ断罪を。自分があたかも神であるかのように、かつ至上の存在であるかのようにふるまっているアメリカに神よ断罪を』
なかでも最も大きな論争を起こしたのが、アメリカ同時多発テロ事件の直後に発していた次のような説教であった。
『・・・我々は広島を爆撃した。我々は長崎を爆撃した。そして我々は核爆弾を落とし、このたびニューヨークとペンタゴンで殺された数千人よりもはるかに沢山の人々を殺害した。我々はこのことから目を背け続けている』
ジェレマイア・ライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 22:24 UTC 版)
「バラク・オバマ」の記事における「ジェレマイア・ライト」の解説
選挙の盛り上がりとともに、かつて家族とともに20年間に亘って所属したトリニティー・ユナイテッド教会に関して、長き時を私淑したことで多大な影響を受けていると言われている牧師のジェレマイア・ライトについての論争がしばしば活況を呈した。その過程でライトの反アメリカ政府的とされる様々な説教の内容が取り上げられている。 予備選挙最中の2008年3月にはオバマとトリニティー・ユナイテッド教会、そしてライトとの決裂が伝えられた。上記のような過激な発言がABCニュースに報道されたのが原因とされている。報道直後、オバマはシカゴのアフリカ系アメリカ人社会に対する貢献を挙げてライトを弁護しようとしたが、その後も人種差別的だとされる発言を続けたことを理由にライトと絶縁した。その一環として「もっと完璧な連邦(A More Perfect Union)」と題するオバマの演説が人種問題に言及した。 5月25日にはトリニティー・ユナイテッド教会に招かれた神父のマイケル・フレガーが説教中にヒラリーを(アフリカ系アメリカ人に対する)人種差別主義者とみなし、クリントンの泣真似をして喝采を浴びる件があった。オバマはこの件について失望の意を表し、31日に「私は教会を非難しないし、教会を非難させたがる人々にも関心が無い」が、「選挙運動によって教会が関心に晒され過ぎている」として、教会から脱退する。
※この「ジェレマイア・ライト」の解説は、「バラク・オバマ」の解説の一部です。
「ジェレマイア・ライト」を含む「バラク・オバマ」の記事については、「バラク・オバマ」の概要を参照ください。
- ジェレマイア・ライトのページへのリンク