エーレンシュレーアーの戯曲アラジン
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「アラジン (ニールセン)」の記事における「エーレンシュレーアーの戯曲アラジン」の解説
『千夜一夜物語』の『アラジンと魔法のランプ』に基づく、対話体の韻文によるエーレンシュレーアーの戯曲『アラジン』は、1805年7月に『Poetiske Skrifter』の第2巻に収録される形で出版された。この戯曲は元々、劇場で実際に上演されることを念頭に置いて書かれた訳では無かったが、発表後はさまざまな形態で上演された。 例えば1839年4月17日には、西ユトランド地方で発生した洪水の被災者支援のためのチャリティーイベントとして、フリードリヒ・クーラウとピーダ・フンク(デンマーク語版)、ニルス・ゲーゼの音楽、及びオーギュスト・ブルノンヴィルの演出によりアラジンの上演が行われている。また、1888年にはベンヤミーン・フェザスン(デンマーク語版)がエーレンシュレーアーの戯曲に基づいて書いた台本による4幕のオペラが初演された。作曲はクレスチャン・ホアネマン(英語版)が担当し、その序曲は後に単独で演奏されるようになり、ニールセンも指揮している。 ニールセンが音楽を担当したのは1919年のコペンハーゲンの王立劇場における上演であった。演出家のヨハネス・ポールセン(英語版)は、戯曲の従来の上演では慣習的にカットされてきた部分を敢えて用い、それらのカットによって目立たなくなっていた主人公と悪役の対立の要素を強調させた。劇は2夜構成の大がかりなものとなり、舞台装置はスヴェン・ゲーゼ(ドイツ語版)とトーロルフ・ピーダスン(デンマーク語版)、衣装デザインは著名な挿絵画家であるカイ・ニールセンが手掛けた。
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