エンナカの水音とおわら風の盆
●よく聞ける時期 ●寄りみち |
越中八尾は、富山平野が飛騨山地にかかるあたり、越中と飛騨を結ぶ要として三五〇年の歴史の重みを感じさせる町並みをも持つ。 坂の町筋には、家々の軒下に溝があり、川水が気持ちいい音をたてて流れている。これが「エンナカ」で、冬に屋根雪を流し運ぶための知恵である。 この八尾の町が、年に3日間、踊りに酔う。風を治め(二百十日)五穀豊穣を祈る「おわら風の盆」である。 三味線、胡弓、太鼓の哀調をおびた調べにのって、坂の道にぼんぼりの灯がともるころ、坂道の上手か下手から踊りの輪が生まれてくる。女性は深編笠に浴衣でしなやかに、男性は黒法被、黒股引できりっと躍動的な踊り。9月1日から3日まで、八尾の町はおわら節に熱く燃え上がる。 |
列車・バス=JR高山本線越中八尾駅から町営バス役場前下車。 |
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