エルヴァンゲン旧市街
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/05 04:13 UTC 版)
「エルヴァンゲン (ヤクスト)」の記事における「エルヴァンゲン旧市街」の解説
市の中心、修道院教会の南側に、バロック様式の修道院参事会館に縁取られたマルクト広場がある。ここから数多くの通りや路地が放射状に伸びている。この広場は現在、主に市場や文化イベントに利用されている。特に見応えがあるのは、1722年に修道参事会長フランツ・ルートヴィヒ・フォン・プファルツ=ノイブルクが建設し、現在は州弁護士会とエルヴァンゲン地方裁判所刑事部が入居している旧イエズス会神学校である。その向かい側にあるのは有名な建築家バルタザール・ノイマンが建設に関わった旧参事会議事堂である。1812年から1817年までここにはエルヴァンゲン大学神学部の講堂が入居していた。その後、ヴュルテンベルク王国のヤクスト郡の所在地となった。 この町で最も古い建物の一つが、1550年にはすでに記録が遺されているツィンメルレ家である。この建物の中にはかつてエルヴァンゲンの郵便局が入っていた。かつての宿屋シュヴァルツァー・アドラー亭(黒鷲亭)にはゲーテやモーツァルトをはじめ多くの有名人が宿泊した。ゲーテ訪問を記念して、この建物のファサードにはそのシーンが描かれている。 この町で最初のバロック建築が、1688年にヴィルヘルム・クリストフ・アーデルマン・フォン・アーデルマンスフェルデンの居館として建設されたアーデルマン邸である。聖ミヒャエルの立像が載ったこの世俗建築の突き出した頂点は遠くから望むことができる。現在、この旧伯爵邸には市立図書館および市の迎賓室が入居している。 見応えのある宗教建築としてはさらにマリエン教会(1427年建造、1612年改築のゴシック教会)や聖ヴォルフガング教会(1476年献堂)がある。現在市庁舎が入っている旧聖霊病院には、エルヴァンゲン市内に数多くある礼拝堂の一つである病院礼拝堂がある。さらに旧市街の周囲には多くの塔が遺されている。特に見応えがあるのは、現在は自警団が利用しているヒルテンガッセの防衛塔である。
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