エベロンでのコアトル
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/07 14:43 UTC 版)
エベロンでは創世記に遡るほどの古代種族であり、エベロン創世神話に登場する3匹の始祖竜の1体・シベイの血から産まれた種族である。シベイは同じ始祖竜にして邪悪なるカイバーに倒され、その血は地上に降り注ぎドラゴンを産み出したが、地上に降る前の天上にあった血からコアトルが誕生したと言われている。カイバーの血肉が産み出したモンスターが支配した“悪魔の時代”においてはゼンドリックの支配者であり、ドラゴンたちと共にコーヴェア、サーロナ両大陸を支配していたデーモン・ロード(デーモンの支配者)やラークシャサの王侯たちと戦った。最終的には種族の多くを犠牲にしながらも、王侯たちの魂を封印することに成功した。現在生き残っている何体かのコアトルは今もラークシャサの封印を守っており、善の英雄たちに神々の力を授ける伝道などの援助をしている。 エベロンで一大勢力を築いているシルヴァー・フレイム教会は、太古にパラディン(聖騎士)ティラ・ミロンと1体のコアトルが邪悪なる者を捕らえるために銀色の火柱となったという伝説から始まった教団である。現在もコーヴィア大陸全土で揺るぎない基盤を持つこの教団は悪の勢力との戦いに心血を注いでいる。神学者の中には教団の象徴となった銀色の炎こそが封印された悪の魂ではないかと主張する者もいるが、聖職者たちは死後の魂が炎と融合することによって救済されると説いている。コアトルが魔物たちを封じたという伝説は様々な形で伝承され、ゼンドリックでは様々な種族による蛇神信仰を生んでいる。わけてもデーモン荒野に棲むガークシュラのオークたちの教団、ガロク・シャシュの教義はシルヴァー・フレイム教会と驚くほど似ており、これは同一の宗教できないかと考える学者もいる。 『ゼンドリックの秘密』では太古にコアトルと血縁を結んだ“秩序にして善”のユアンティ、シュラスサカールが登場する。彼らはコーヴェア大陸に流れ、タレンタ平原の遺跡都市クレゼントに隠棲している。彼らはコアトル及びシルヴァー・フレイムを信奉している。『City Of Stormreach』(2008、未訳)ではモンスター及びプレイヤー用種族として設定されている。第4版、『エベロン・ワールド・ガイド』にはシャラスサカールの名はなく、クレゼントに棲むユアンティのことのみ言及している。
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