エトワールを目指して
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/18 23:11 UTC 版)
「オニール八菜」の記事における「エトワールを目指して」の解説
オニールには『白鳥の湖』を鑑賞した振付家のピエール・ラコット(フランス語版)から「自分がイメージしたヒロインだ」と、『パキータ』主演のオファーを受けるという幸運が重なっていた。オファーがあったのは本番のわずか2週間半前というあわただしさだったが、オニールが踊り演じた『パキータ』のタイトル・ロールは高い評価を受け、バレエ界のアカデミー賞といわれるブノワ賞にノミネートされた。 2016年5月17日、モスクワのボリショイ劇場でブノワ賞受賞者が発表された。オニールは女性ダンサー部門で、スペイン出身のアリシア・アマトリアン(シュトゥットガルト・バレエ団)と同時受賞を果たした。受賞決定後にオニールは「言葉になりません。岸辺先生、本当にありがとうございました」と恩師に感謝していた。後のインタビューでは当時を振り返って「表彰式では間違えて名前を呼ばれたのかと思いました。今でもリアルな感じがしません」とその驚きを語っていた。 パリ・オペラ座バレエ団以外での舞台出演も増え、2016年4月にマリインスキー・バレエ団で『ラ・バヤデール』のガムザッティを踊り、夏にはマリインスキー国際バレエフェスティバルに客演した。ブノワ賞受賞後の2016年7月、日本に一時帰国して京都バレエ団で『ドン・キホーテ』の主役キトリを踊っている。 オニールは今後について「エトワールになるのが夢だけど、昇格は私の力だけではどうしようもない」とインタビューに答えていた。それとともに「どんな役でもばりばり踊って、名前が残るダンサーになりたい」と目標を語っている。パリ・オペラ座バレエ団ではクラシック・バレエやロマンティック・バレエの重要な役(『パキータ』のタイトル・ロール、『ジゼル』のミルタ、『ラ・バヤデール』のガムザッティなど)の他にも、ウィリアム・フォーサイスの『アプロクシメット・ソナタ』、ジャスティン・ペックの『イン・クリージズ』など、コンテンポラリーやネオ・クラシックの作品を踊って活躍の場を広げている。なお、バレエ用品メーカーのチャコットは、オニールをイメージ・キャラクターとして起用している。
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