ウルティマシリーズの開発
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「リチャード・ギャリオット」の記事における「ウルティマシリーズの開発」の解説
こうした活動の傍ら、ギャリオットは自作のゲームを作る事にも没頭し、完成品を友人達に提供して感想を尋ねたりしていた。高校を卒業してから大学に進学する前の19歳の時、これが高じてか当時勤めていたPCショップ「コンピュータランド」店長の勧めで、自ら製作したRPG「アカラベース」を販売、これがカリフォルニア・パシフィックの目に止まり、「アカラベース」は全米で販売され、後の「ウルティマ」に通じる斬新なゲームシステムが話題を呼び、1981年までの間に3万本という売り上げを記録するヒット作となった。稼いだ金はテキサス大学の学費としては十分なものであったが、「ぱーっと使っちゃった」と後に語っている。大学ではフェンシング部や中世文化同好会(Society for Creative Anachronism)などに所属した。 1980年代初期、再びギャリオットはゲーム開発に乗り出し、アカラベースのシステムを改良したゲームとしてケン・アーノルドとともにApple II用のゲーム「ウルトメイタム」を開発した。しかし「ウルトメイタム」はすでに使用されていた商標であったため、カリフォルニア・パシフィックの判断で文言の後ろを切り、「ウルティマ」として世に送り出されることになった。ケン・アーノルドによるタイルグラフィックの発明により広い世界を自由に動き回ることのできるゲームとして完成したウルティマは大きな成功を収めた。 続いて「ウルティマ2」を製作し、シエラオンラインより発売。「ウルティマ」「ウルティマ2」の成功に、それまで販売元を経由していた作品販売を自社管理の下に行いたいと考えたギャリオットは、「ウルティマ3」の時に父や兄弟たちを共同経営者に迎えてOrigin Systems社を設立、以後「ウルティマシリーズ」の製作と販売の双方を管理した。 ウルティマシリーズに登場するブリタニア大陸(ゲーム世界の中心地)を統治する王として、前述した「ロード・ブリティッシュ」が登場するが、これはギャリオット自身の分身である。FM TOWNSに移植された「Ultima VI the False Prophet」ではゲーム中のロード・ブリティッシュの声を自身で担当している。また、「IX」の日本語版でもロード・ブリティッシュ城内に幽閉されている「自称ロード・ブリティッシュ」なる人物の声を本人が日本語で吹き替えている。
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