ウイルスせい‐かんえん【ウイルス性肝炎】
読み方:ういるすせいかんえん
ウイルスによって起こる肝炎。軽い発熱・だるさ・食欲不振などに始まって黄疸(おうだん)も現れるが、1か月くらいで治まる。A型・B型・C型・D型・E型が確認されている。
[補説] 主に食べ物や水を介して経口感染する流行性肝炎(A型・E型)と、主に血液や体液を介して感染する血清肝炎(B型・C型・D型)に大別される。
ウイルス性肝炎の種類と特徴
A型肝炎 | B型肝炎 | C型肝炎 | D型肝炎 | E型肝炎 | |
感染経路 | 経口(糞便) | 血液・体液 | 血液・体液 | 血液・体液 | 経口(糞便) |
潜伏期 | 2〜6週間 | 1〜6か月 | 1〜3か月 | 1〜6か月 | 3〜9週間 |
流行性 | あり | なし | なし | なし | あり |
慢性化 | しない | することがある | することがある | することがある | しない |
肝硬変・肝細胞癌への移行 | しない | することがある | 可能性が高い | することがある | しない |
劇症化 | まれ | することがある | まれ | しやすい | 妊婦に多い |
ウィルス性肝炎
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/01 04:27 UTC 版)
いくつかの研究により、唾液検査による肝炎診断の可能性が示されている。2011年の研究では、ELISAを使用したB型肝炎の表面抗原(英語版)に対する唾液検査において、感度・特異度が、それぞれ93.6%と92.6%であった。その他の研究でも、抗HAV抗体(免疫グロブリンMおよび免疫グロブリンG)の唾液検査は、A型肝炎ウイルスに感染した人の特定に効果的な方法であることが分かっている。C型肝炎もまた、唾液検査法により特定されている。2006年にYaariらにより、抗HCV抗体の唾液検査の感度が100%、特異度が血液検査と「同等かそれ以上」と報告された。
※この「ウィルス性肝炎」の解説は、「唾液検査」の解説の一部です。
「ウィルス性肝炎」を含む「唾液検査」の記事については、「唾液検査」の概要を参照ください。
- ウィルス性肝炎のページへのリンク