インプリケーション

実用日本語表現辞典

インプリケーション

英語：implication

「インプリケーション」の基本的な意味

「インプリケーション」とは、ある事柄が別の事柄を暗に含んでいること、またはその関係を指す言葉である。一般的には、ある命題や状況から他の命題や状況が論理的に導かれることを意味する。インプリケーションは、主に論理学や哲学、言語学などの分野で用いられる概念である。

「インプリケーション」の語源

「インプリケーション」は、ラテン語の「implicare」（絡み合わせる、含む）に由来する。英語では「implication」という形で用いられ、日本語においてもそのまま「インプリケーション」として定着している。

「インプリケーション」の類語

「インプリケーション」に類似した意味を持つ言葉として、「含意」「暗示」「示唆」などが挙げられる。これらの言葉は、ある事柄が他の事柄を内包していることや、それを連想させることを表す際に用いられる。

「インプリケーション」に関連する用語・知識

対偶

「対偶」とは、ある命題から別の命題が導かれる関係を指す。インプリケーションと同様に、論理学や哲学の分野で用いられる概念である。例えば、「AならばB」という命題がある場合、「AでなければBでない」という対偶の命題が導かれる。

演繹

「演繹」とは、一般的な原理や法則から特定の事例や結論を導き出す推論の方法である。インプリケーションは、演繹的な推論の過程で用いられることが多い。

帰結

「帰結」とは、ある命題や事実から論理的に導かれる結果や結論を指す。インプリケーションは、帰結を導くための関係を表す際に用いられることがある。

前提

「前提」とは、ある命題や議論が成立するために必要な条件や基礎となる事実を指す。インプリケーションは、前提と結論の関係を示す際に用いられることがある。

言語学におけるインプリケーション

言語学においても、インプリケーションは重要な概念である。特に、文の意味を解析する際に、文の表層的な構造から隠れた意味や関係を導き出すために用いられる。

「インプリケーション」を用いた例文

1. 彼の発言から、彼がその計画に反対であることがインプリケーションとして読み取れる。 2. ある物体が加熱されると膨張するという法則から、逆に冷却されると収縮するというインプリケーションが導かれる。 3. 彼女の笑顔は、彼女がそのプレゼントを喜んでいることをインプリケーションとして示している。

（2023年4月25日更新）

implication

読み方：インプリケーション

 「implication」とは、含み・包含・裏の意味・密接な関係といった物事が別の物事を一部として含めていることを意味する英単語。

（2022年11月30日更新）

インプリケーション

英語の綴りは「implication」。「含意」「含んでいる意味」といった意味。カタカナ語として「～のインプリケーション」などと使われる場合は、「結果として生じる影響」「結果として意味すること」などといった意味で使われる。

（2010年10月11日更新）