インディアンとエネルギー計画
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 10:01 UTC 版)
「ニューメキシコ州」の記事における「インディアンとエネルギー計画」の解説
合衆国政府は2002年から2008年にかけて、全米の約100のインディアン部族に対し、「部族エネルギー計画(Tribal Energy Program)」として、「太陽光発電」などの大規模プラントの建設を伴うエネルギー計画の、合計1650万ドルに上る資金の供給を行っている。2005年には連邦法によって、年次最大2000万ドルの支出が認可された。「太陽光発電」などの「再生可能エネルギー」への取り組みは、全米平均の2倍の失業率に苦しむ多くのインディアン国家の、収入確保への新しい試みとして注目されている。 カリフォルニア州サンディエゴの「キャンポ・クメヤーイイ族」はこれに基づき、保留地に50メガワット級の風力発電プラントを建設した。2010年現在、クメヤーイイ族は「サンディエゴ・ガス電力社」と共同で、160メガワット級の第2の風力発電プラントの建設を計画中である。 2010年1月23日、同州の「ヘメス・プエブロ族」は、彼らの保留地内での、アメリカ初の太陽光発電プラントの4年越しの建設計画の実行合意を公表した。ジェームズ・ロジャー・マダレナ元部族知事はこの計画について、「我々にはちっぽけなコンビニエンスストア以外、何の収入もない。この計画は何世代も環境にひどい影響を与えるようなこともない、斬新かつ創造的な決定打だ」とコメントした。計画では30エーカー(約0.1214 km²)の敷地に、14850基のソーラー・パネルが設置され、4メガワット(600軒分の家庭電力に相当)の発電電気が契約者に販売される予定である。
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