イタリア国外への進出
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/06/21 08:26 UTC 版)
「コーサ・ノストラ」の記事における「イタリア国外への進出」の解説
19世紀から20世紀にかけて、マフィアたちの勢いはさらに増していった。それまでは主に農村地帯が彼らの本拠地であったが、パレルモなど都市部へもその勢力を拡大していった。また、19世紀末、アメリカへの移民増加と共に、マフィアも海を渡った。映画「ゴッドファーザー」で知られるアメリカ・マフィアの起こりである。 マフィアであるヴィト・カッショ・フェロは、1901年にアメリカへ渡り、ニューヨークのイタリア系アメリカ人の犯罪組織であるマーノ・ネーラ(Black Hand)と手を結び、犯罪の手ほどきをした。彼らはアメリカマフィアの前身となり、シチリア=アメリカ間のマフィア・ネットワークを強化した。 1909年、フェロは、イタリア系の組織犯罪についての調査を行うためにシチリアを訪れたアメリカの警察官ジョゼッペ・ペトロジーノを暗殺している。フェロ密貿易と保護料取立てで財を成し、20世紀初期の大物マフィアとしてその権勢を誇った。 第一次世界大戦勃発時には、軍用火薬の原料となる硫黄の産出地でもあったシチリアに戦争景気が訪れ、硫黄鉱山を保有していたカロジェロ・ヴィッツィーニは大いに私腹を肥やした。
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