イタリア国鉄981
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/13 16:12 UTC 版)
「イタリア国鉄980蒸気機関車」の記事における「イタリア国鉄981」の解説
前述のとおり、980が運用されていたパオラ-コゼンツァ線に同形式の改良増備形として1922年に981.01-981.08号機の8両が導入されたもので、製造所がアンサルドブレダに変更され、過熱蒸気式となっている。シリンダ径は450×500mmとなり、出力は323kWから390kWに増強されている一方、最高速度に変更はない。1979年1月時点で7両が残存しており、現在でも6両が静態保存されている。 パオラ-コゼンツァ線では全長14,958m、最急勾配12パーミルのサンタマルコベールトンネルの開業により、1987年5月31日には新線が営業を開始して本形式など従来の機材は運用されなくなり、本形式は全車廃車となっている。廃止区間には観光鉄道化の案があり、1991-92年には981.005号機が牽引する列車の試験運行がされたがその後具体化はしていない。
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