イタリア地震委員会
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2010年6月3日までに、ラクイラの検察当局は地震の危険度を判定する国の委員会が地震発生前の3月31日に大地震の兆候がないと判断し、それが記者会見で発表されたことが被害拡大につながったとして、過失致死の疑いで捜査を始めた、と発表した。委員会側は「地震予知は極めて困難」「当時は大地震発生の可能性はとても少なかった」と反論している。 安全宣言を出した委員会メンバー7人(行政官2人、学者5人)は過失致死でラクイラ地方裁判所に起訴された。2012年9月25日に7人全員に禁錮4年が求刑され、10月22日に求刑を上回る6年の実刑判決が出された。地裁は判決理由で、学者が「メディア操作」を図る政府に癒着し従ったと批判した。2014年11月10日、二審となるラクイラ高等裁判所では、証拠不十分を理由に一転して科学者6人に対して無罪判決を出し政府防災局のデベルナルディニス副長官には執行猶予付き禁錮2年とした。2015年11月10日、イタリア最高裁は上告を却下し、第二審を支持したことで判決が確定した。
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