イスラム教徒として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/26 05:06 UTC 版)
ムスリム(イスラム教徒)が大相撲力士になる場合、以下の4点が主な課題となる。 豚肉やその副産物、アルコールを含む食品を食べられない(食のタブー・ハラール) 1日5回の礼拝(サラート) 腰から膝までを他人にみせてはいけない。 ラマダーン(ヒジュラ暦9月)における日中時間帯の断食 こうした点に関して、大砂嵐および大嶽部屋は、必要に応じて食事を別々にしたり、「こうした課題もトレーニングの一部」と考える本人の努力によって両立させる方針であり、2012年の7月場所では実際に場所中にラマダンを迎えたが、日没後に豚肉・アルコール類抜きのちゃんこ鍋を食べるなどの工夫で乗り切り、勝ち越した。2013年の7月場所では4日目(7月9日)から12日間がラマダンと重なるなか、12日目に勝ち越しを決め、最終的に10勝5敗の成績を挙げた。本人は「成績は良くない。15日全部勝つつもりだった。ラマダンは大丈夫でした」と発言した。この年はラマダン中に体重が7㎏も減少した。 本場所以外でも巡業においてラマダーンの影響を受けて苦労することもあり、たとえラマダーンが本場所のない時期でも大砂嵐はラマダーンの苦労を避けられない運命にある。ラマダンの時期の大砂嵐は日中水分補給ができない代わりに大嶽が様子を見つつこまめにホースで水をかけて後頭部やわきの下などリンパ節を冷やしたこともあったが、体が冷えて稽古にならないのでやめたという。
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