アレクサンドル・スワニーゼとは? わかりやすく解説

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アレクサンドル・スワニーゼ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/12 23:32 UTC 版)

アレクサンドル・スワニーゼ

ალექსანდრე სვანიძე
生誕 1886年
ロシア帝国 クタイシ県英語版バジ英語版
死没 1941年8月20日(55歳没)
国籍 ソビエト連邦
民族 グルジア人
出身校 イェーナ大学
職業 オールド・ボリシェヴィキ
歴史
配偶者 マリーア・カローナ
子供 イヴァン・スワニーゼ英語版
スヴィモン・スワニーゼ
シポラ・ドゥヴァリ
親戚 ヨシフ・スターリン(義兄)
家族 イェカチェリーナ・スワニーゼ(姉)
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アレクサンドル・セミョーノヴィチ・"アリョーシャ"・スワニーゼグルジア語: ალექსანდრე სვანიძე; ロシア語: Алекса́ндр Семёнович Свани́дзе, 1886年 - 1941年8月20日)は、グルジアオールド・ボリシェヴィキ政治家歴史家ヨシフ・スターリンの最初の妻であるイェカチェリーナ・スワニーゼの弟。しかし、1937年大粛清の際にスターリンは彼を逮捕し、1941年には獄中で銃殺刑に処された。

生涯

スワニーゼは当時ロシア帝国の一部であったグルジア西部のバジという小さな村の小貴族の家庭に生まれ、トビリシで育ちイェーナ大学ドイツ語英語と古代文明の歴史研究について学んだ。

1901年ロシア社会民主労働党1904年ボリシェヴィキに入党し[1]1919年グルジアを追われるまでボリシェヴィキの地下組織で活動していた。1920年から1921年にかけてはソビエト連邦外務省で働き、1921年から1922年にかけてはグルジアSSRザカフカースSFSRの財政担当人民委員を務めた。1924年、ソ連のドイツ通商使節に任命され、1935年ソ連に戻るとソ連邦国立銀行副会長に就任した。1930年代の大半はソビエト外国貿易銀行英語版の頭取を務めた。

同時期にスワニーゼは『古代史ジャーナル英語版』を創刊し、アラロディア語を研究し、中世グルジアの詩人ショタ・ルスタヴェリロシア語翻訳を行った[2]

しかし、1937年に本格化した大粛清において、スターリンはスワニーゼの逮捕を命じた。スワニーゼは内務人民委員部から命と引き換えにドイツのスパイであることを自白するよう提示されたが拒否した。スターリンは彼を「貴族のようなプライドだ」と評したと言われている。1941年6月のドイツ軍の侵攻による独ソ戦開始に伴い、スワニーゼの妹マリーヤが1942年3月3日に銃殺刑に処され、その後スワニーゼも1941年8月20日に獄中で銃殺刑に処された[3]。スワニーゼの妻マリーア(1889年-1942年)は、トビリシ・オペラ・ハウス英語版オペラ歌手であったが、カザフスタンの女性収容所ドリンスコエで10年の服役に処された。彼女は夫の処刑を知らされ心臓発作で亡くなったという[4]。息子のイヴァン英語版[5]は、1957年から1959年までスターリンの娘のスヴェトラーナ・アリルーエワと結婚していた[6]。イヴァンは経済学者となり、1987年に亡くなった。

出典

  1. ^ Fitzpatrick 2015, p. 328
  2. ^ (ロシア語) Сванидзе, Александр Семенович. Hrono.ru. Retrieved on 2008-06-14.
  3. ^ Montefiore 2007, pp. 311–312
  4. ^ Alliluyeva 1967, pp. 68–69
  5. ^ 英語版で回想記がある。著者表記はブドウ・スワニーゼ『叔父スターリン』(吉田健一訳、ダヴィッド社、1953年)
  6. ^ Fitzpatrick 2015, p. 317

参考文献




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