アリストテレス註解者としてのアンモニオスとは? わかりやすく解説

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アリストテレス註解者としてのアンモニオス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 09:28 UTC 版)

アンモニオス・ヘルメイウ」の記事における「アリストテレス註解者としてのアンモニオス」の解説

アンモニオスアレクサンドリアアリストテレス註解伝統確立した。それは彼の弟子であるアスクレピオスシンプリキオス、フィロポノス、オリュンピオドロスらに伝わりその後にはエリアスダヴィド、プリスキアノス、ステパノス続いていった。 ダマスキオスは、アンモニオスプラトンとアリストテレス両方解説したが、後者をより多く行った、と述べている。 ザカリアス対話において、あるキリスト教徒人物アンモニオス目立った弟子ゲシオスと彼の仲間たち(おそらくアンモニオス自身も含む)と論争し彼等プラトン教義反論することに慣れている一方自分たちをプラトン弟子であるとし、「プラトニスト」と呼ばれることを望んでいると非難している。彼は又『ティマイオス』宇宙論文字通り解釈使い、「対話」においてアンモニオス性格支持された、神と世界永遠性に関するアリストテレス教義対抗している。 とはいえアンモニオスプラトンテキストについても講義行っている。オリュンピオドロスの『ゴルギアス注解』で9回、『パイドン注解』で3回彼の名を引用している。いずれの場合でも最大敬意を以て引用されている。 アリストテレスに関する講義では、アンモニオスはいくつかの重要な点プロクロス同意しなかったが、それでも彼に多く負っていることを明言した次にイアンブリコス使用し加えて他の注解者を利用した例えば、『命題論注解』において彼の資料のほとんどはプロクロス講義からであるが、それを補足するためにポルピュリオス失われた解説があり、ほかにアレクサンドロス、アスパシオス、ヘルミナスやストア派情報源であったアンモニオス注解の手法は、用いた情報源対すテキストによって異なっている。アスクレピオス公開したアンモニオス講義は、アンモニオス自身プロクロス講義を基にして書き下ろした命題論注解』とは非常に異な手順見られる形而上学Α-Ζ巻講義ではアンモニオス講義反映であるが、アスクレピオスによる作り直しであるか判断するのは困難であるが、弟子によって書き写された“師の口ずから”の講義は、最善表現与えられていると合理的に考えることができる。この注解起源講義起源があることを示す兆候多く、しばしば「昨日言われたこと」という語で説明始まったり、「“我々と共に講義学んだ医学の師アスクレピオス”が質問し“我々の哲学の師が”彼に答えたと言われたりしている。

※この「アリストテレス註解者としてのアンモニオス」の解説は、「アンモニオス・ヘルメイウ」の解説の一部です。
「アリストテレス註解者としてのアンモニオス」を含む「アンモニオス・ヘルメイウ」の記事については、「アンモニオス・ヘルメイウ」の概要を参照ください。

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