アリストテレス論理学の継承
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/02 23:17 UTC 版)
「弁証法」の記事における「アリストテレス論理学の継承」の解説
アリストテレスの著作と思想は、中東を経由して欧州へ再輸入され、中世のスコラ学、更に、近代の哲学者達(特に、大陸合理論、カント)へと継承されていくことになるが、上記のアリストテレスの論理学的分類により、弁証法(dialectic)という言葉や行為そのものは、形式的な論理(論証, demonstration)よりは一段劣る、通俗的・社会的なニュアンスを孕んだものとなる。 (また同時に、神学とも相まって、論理で扱われる「類の概念」(第二実体、普遍者、形相)を、「実体視」するのか(実念論)、名目的なものに過ぎないと考えるのか(唯名論)も、重要な論争点(普遍論争)として、中世スコラ学の頃より浮上してくることになる。スコラ学・大陸合理論・カントの流れは、基本的には前者の実念論的発想が優位な流れであり、これといち早く決別したのが、後者の継承とも言える、フランシス・ベーコン等に始まるイギリス経験論や自然科学だと言える。)
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