アリストパネスの演説
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/13 03:54 UTC 版)
続いてアリストパネスが、 世人はエロースの威力を全く理解していない、エロースは人間の最大の友、助力者、苦悩の医者である。 原始時代の人間は男と女と男女(両性具有)の三種があり、それらはいずれも背中合わせで二体一身(男男、女女、男女)だった。 彼らは力も気概も強く神々に挑戦したので、ゼウスによって半分に切られ、顔の向きも反対にされた、その切断面の絞り痕(あと)がヘソである。 こうして半身としての我々人間は互いに求め合うようになり、そのかつての完全体に対する憧憬と追求がエロースと呼ばれているものである。 したがって、この神に従っていれば、本来の自分に戻れる最良の愛人を見出すことができる。 という主旨の喜劇詩人らしい演説を行う。
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