アメリカの徴兵・志願兵と社会階層
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 01:53 UTC 版)
「アメリカの徴兵制の歴史」の記事における「アメリカの徴兵・志願兵と社会階層」の解説
伝統的富裕層出身であるジョージ・W・ブッシュはベトナム戦争時には州兵に勤務し従軍しなかったことを論拠に、富裕層の人間は徴兵を逃れ中間層や貧困層の出身者だけが徴兵されて戦争に行かされるという主張がある。しかし、州兵も南北戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦、朝鮮戦争、湾岸戦争、アフガニスタン戦争、イラク戦争などで戦場に派遣されているので、従軍を回避できるわけではない。富裕層の徴兵逃れに普遍性が有るかどうかは充分に検証されていない。 現在の志願制では貧困層出身者が軍隊の生活保障、教育、除隊後の奨学金受給のために入隊する例が多いのは事実である。例えば、2003年に湾岸戦争でイラクの捕虜となり救出されたジェシカ・リンチは低所得家庭の出身で、彼女の兄は経済的理由で大学を中退し、彼女自身は進学機会を得る目的もあって合衆国陸軍に志願したと公言している。 また一般に高所得層である民間大型航空機のパイロットの多くは退役した元軍人である。
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