アメリカの心理学への影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/05 16:12 UTC 版)
「ヴィルヘルム・ヴント」の記事における「アメリカの心理学への影響」の解説
アメリカ心理学の祖はウィリアム・ジェームズ(1842-1910)で、ヴントがライプツィヒに移った1875年にはすでに生理学心理学の講義を始めていた。ジェームズは実験家ではなかったが、ドイツの実験的手法をアメリカに移入するとともに、「人間の行動は環境に対する適応の問題であり、意識は新しい環境に対する調整作用である。」(『心理学原理』(1890年))など、心の機能的意味を強調することで、アメリカ的色彩を生んだのである。 アメリカの学生は多くがヴントの下で学び、帰米して、各地方に実験場を開設した。それで表面上はドイツ的であったが、内容はヴントよりむしろフランシス・ゴールトンに近いものであった。
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