アニメーション演出家として
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「宮崎吾朗」の記事における「アニメーション演出家として」の解説
2006年7月に公開されたスタジオジブリの長編アニメーション映画『ゲド戦記』では、挿入歌『テルーの唄』の作詞とともに、脚本・監督を務めた。アニメーション、劇場用映画ともに初監督作品ながら、ヴェネチア国際映画祭に招待上映された。本作では、アニメーターの仕事であるレイアウトでも参加している。その後は、三鷹市立アニメーション美術館で皿洗いをしたり、美術館の企画のアイディアを提案していた。 2008年、神奈川近代文学館で開催された堀田善衞の展示会にジブリ担当のパートが設けられ、父が長年アニメ化を希望していて果たせなかった堀田の作品を架空のアニメ映画の企画として立ち上げ、その作り絵を展示した。イメージボードとキャラクター設定を吾朗が、美術ボードを美術スタッフが担当した。企画は『方丈記私記』『定家妙月記私抄』を原作とする「定家と長明」と「路上の人」の2本。このイメージボードは、「堀田善衞展 スタジオジブリが描く乱世。」として展示された。2010年には堀田の故郷高岡市でも開催され、2012年には「定家と長明」の企画が下鴨神社の「『方丈記』800年記念」の一環として展示された。 2011年7月、自身の監督2作目となる『コクリコ坂から』が公開され、第35回日本アカデミー賞最優秀アニメーション作品賞を受賞した。 2014年、初のテレビアニメ監督作品として『山賊のむすめローニャ』(NHK)が放送された。製作はポリゴン・ピクチュアズ。スタジオジブリは協力という形となる。2016年、同作は国際エミー賞アニメーション部門で最優秀作品賞を受賞した。 2017年より制作部門が復活したスタジオジブリにて、CG長編アニメを制作、『アーヤと魔女』を2020年12月に放送した。
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