アジア圏
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/11 03:19 UTC 版)
中国、台湾、韓国、ベトナム、琉球の道教や仏教などにおいては、紙幣を模した冥銭(紙銭と呼ばれる)が用いられている。紙幣あるいは紙そのものが一般的ではなかった古代には、土で硬貨を模造した泥銭を副葬していることもある(馬王堆漢墓など)。祖霊信仰の一種で墓前で冥銭を焚いたり、日本のお盆に相当する時期に祖霊への供物として軒先で焚かれる。沖縄県ではカビジン(紙銭)あるいはウチカビ(打ち紙)と呼ばれる、黄色い紙に銭形を押したものが一般的に用いられている。なお、これら各国の冥銭の額面単位だが、それらの国々の通貨単位が使われる一方で、中には米ドルを意識した「冥通銀行」券も見られる。 通貨を模したものは、実際の貨幣や紙幣とは明らかに違うデザインではあるが、これを焚くことで祖先の手元には、死後世界で通用する通貨となって届くと信じられている。額面も様々であるが、一般の通貨にはない大袈裟な数字が記されている場合も少なくない。これは別に死後世界がインフレだという意味ではなく、それだけ祖先のことを想い偲んでいるのだという気持ちの現れである。これらは束(札束)の形でも販売されている。西遊記においては、紙銭を頻繁に焚いていた老人が、あの世で資産家となっていたという描写がある。
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