わろしとは? わかりやすく解説

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わろ・し【悪し】

読み方:わろし

[形ク]《他より劣っている、普通以下である、の意で、一定の水準以下であるさまを表す》

程度が低い。質が悪いよくない

「いと—・かりしかども、…この花折りてまうで来たるなり」〈竹取〉

下手である。拙(つたな)い。

この度は—・く舞うたり」〈宇治拾遺・一〉

見劣りがする。みっともない。醜い。

火桶の火も、白き灰がちになりて—・し」〈・一〉

勢力財力衰えている。貧しい。

「その主も、もとより勢ひなく、—・き人の、無徳なる司にて」〈宇津保・嵯峨院〉

ふさわしくない不相応である。不適切である。

行法も、法の字を清みて言ふ、—・し。濁り言ふ」〈徒然一六〇〉

不吉である。

御宿世の—・くおはしましけるを、世に口惜しきことに申し思へり」〈栄花・玉の

たちがよくない悪質である。

呪詛(じゅそ)しけるほどに、幾程なく—・き病つきて」〈沙石集・一〉

食べ物傷んでいる。鮮度落ちている。→わる(悪)い

「瓜を取り出でたりけるが、—・くなりて」〈著聞集一八


わろし

出典:『Wiktionary』 (2020/06/16 10:57 UTC 版)

語源

日本祖語 *waru

発音(?)

三拍形容詞二類

平安時代

連用形)わ↗ろ↘く
連体形)わろ↗き↘ぃ

南北朝時代

連用形)わ↗ろ↘く
連体形)わ↘ろ↗き↘ぃ

室町時代以降

連用形)わ↗ろ↘く
連体形)わ↘ろき

形容詞

わろしし】

  1. くない。このましくない。
  2. 不都合だ。
  3. うつくしくない。みっともない
  4. 上等でない。
  5. 下手へただ。
  6. まずしい。
基本形 語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形 活用種類
わろし わろ -く -く -し -き -けれ ク活用
-から -かり -かる -かれ

類義語

  • あし

派生語

  • わるし


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