ゆめのか【ユメノカ】(野菜)
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登録番号 | 第15261号 |
登録年月日 | 2007年 3月 22日 | |
農林水産植物の種類 | いちご | |
登録品種の名称及びその読み | ゆめのか よみ:ユメノカ |
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品種登録の有効期限 | 25 年 | |
育成者権の消滅日 | ||
品種登録者の名称 | 愛知県 | |
品種登録者の住所 | 愛知県名古屋市中区三の丸三丁目1番2号 | |
登録品種の育成をした者の氏名 | 矢部和則、番喜宏 | |
登録品種の植物体の特性の概要 | ||
この品種は、「久留米55号」に出願者所有の育成系統を交配して育成されたものであり、果実は円錐形で大きく、果皮の色が鮮紅の促成栽培に向く品種である。草姿は中間、草勢は強である。葉色は緑、葉の横断面の形状は軽く上に湾曲、光沢はやや弱、頂小葉の縦横比は縦長、基部の形は鋭角、鋸歯の形は中間、葉柄の長さはやや長、ランナーの数は多である。花の大きさ及び花冠に対するがく片の大きさは大、花房当たりの花数は中である。果実の縦横比は縦長、大きさは大、果形は円錐、果皮の色は鮮紅、果実の光沢は強、そう果の落ち込みは落ち込み小、がく片の着き方は離、果径に対するがく片の大きさはやや小、果実の硬さは硬、果肉色は淡紅、果心の色は淡赤、果実の空洞は中である。開花始期は中、成熟期はやや晩、季性は一季成りである。「章姫」と比較して、果形が円錐形であること、果心の色が淡赤であること等で、「とちおとめ」と比較して、果心の色が淡赤であること等で区別性が認められる。 | ||
登録品種の育成の経過の概要 | ||
この品種は、平成11年に愛知県農業総合試験場(愛知郡長久手町)において、「久留米55号」に出願者所有の育成系統を交配し、その実生の中から選抜、以後、増殖を行いながら特性の調査を継続し、16年にその特性が安定していることを確認して育成を完了したものである。 |
ゆめのか
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/29 15:30 UTC 版)

ゆめのかは、日本・愛知県で育成されたイチゴの品種。日本全国で栽培されている[1]。
開発経緯
特徴ある食味や香り、果皮の硬さ、安定した連続出蕾性を合わせ持った促成栽培用品種の育成をめざして開発された[3]。
子房親は九州沖縄農業研究センターが育成した「久留米55号」で、これは玉揃いが良く連続出蕾性がある品種であった[3]。花粉親は「系統531」で果皮が硬い特徴があった。なお、系統531は女峰、ビーストロ(愛知県育成品種[2])、アイストロ(愛知県育成品種[2])を交配してできた系統である[3]。
系統名は「愛知6号」[3]。
名称
「夢のかなうおいしい苺」という願いから「ゆめのか」と名付けられた[4]。
これに併せて、豊橋市では受験生向けに合格祈願苺「ゆめのか」として合格みくじを仕込んだ特別パッケージ製品を2021年に販売した[4]。
特徴
- 果実は円錐形[1][5]。
- 果皮は鮮紅色で完全着色後の暗色化が遅い[1]。
- 完熟した状態でも果皮は硬め[5]。
- 連続出蕾性に優れており、2月末頃までの早期収量が多い[1]。
- 房あたりの果実数が多くなりやすいので、摘果管理が必要[1]。
出典
- ^ a b c d e 川城英夫(編)『新野菜つくりの実際 果菜Ⅱ ウリ科・イチゴ・オクラ』(第2版)農山漁村文化協会、2023年、230頁。ISBN 978-4540231056。
- ^ a b c “育成品種”. 愛知県 (2023年9月15日). 2024年1月29日閲覧。
- ^ a b c d 「イチゴ「ゆめのか」の栽培指針」(PDF)『農業の新技術』No.85、愛知県農業総合試験場、2006年、2024年1月29日閲覧。
- ^ a b “豊橋限定!合格祈願苺「ゆめのか」を販売しました”. 豊橋市. 2024年1月30日閲覧。
- ^ a b 「ゆめのか」『果物図鑑ミニ』マイナビ出版〈マイナビ文庫〉、2021年、180頁。 ISBN 978-4839977245。
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