文(もん)
金工作品においては、赤銅魚子地などの地板に、金無垢地などで別彫りした図像や家紋を据文象嵌した彫像を指す。時代の上る小柄笄の地板が破損した場合には文の部分のみを取り外し、新たに造った地板に据え直すことがあり、これに伴って極め銘が刻された例も多くみられる。この場合には紋□□と原作者の名称が刻され、さらに地板の作者あるいはこれを極めた者の署名と花押が〇〇(花押)と刻される。後藤家の作品を中心として多くみられる。据文部分が金無垢地の場合には、特にこれを金文と称する。
紋(もん)
茎の上部に、銘文に添えて刻する紋は、古くは後鳥羽上皇が自らの作刀に記した菊紋(菊御作)にみられるが、新刀期に入ってから紋を刻する刀工は増え、その種類も急増した。井上真改や伊賀守金道の菊紋、康継の葵紋、主水正正清及び一平安代の一葉葵紋、幕末では烈公の菊紋(変わり菊紋あるいは時計紋ともいわれる)の他、枝菊紋・裏菊紋・牡丹紋等、多くの紋がある。
紋(もん)
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品詞の分類
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