みやざきエキスプレス
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みやざきエキスプレス | |
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![]() 神戸港にて(2022年) | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 |
![]() |
所有者 |
船舶整備公団(1996 - 1997) 運輸施設整備事業団(1997 - 2003) 鉄道建設・運輸施設整備支援機構(2003 - 2022) 宮崎船舶(2003 - 2018) 宮崎カーフェリー(3代目法人)(2018 - 2022) |
運用者 |
マリンエキスプレス(1996 - 2004) 宮崎カーフェリー(2代目法人)(2004 - 2018) 宮崎カーフェリー(3代目法人)(2018 - 2022) |
建造所 | 三菱重工業下関造船所(第1022番船)[1] |
母港 | 東京 |
姉妹船 | こうべエキスプレス[2] |
船級 | JG第二種船[1] |
信号符字 | JG5484 |
IMO番号 | 9145865 |
MMSI番号 | 431300462 |
改名 | DHARMA FERRY V (2022) |
経歴 | |
起工 | 1996年3月25日[1] |
進水 | 1996年8月20日[1] |
竣工 | 1996年11月25日[1] |
就航 | 1996年12月2日[2] |
運航終了 | 2022年4月15日 |
現況 | インドネシアで運航中。 |
要目 | |
総トン数 | 11,931トン[2] |
載貨重量 | 5,884トン[1] |
全長 | 170.0m[1] |
垂線間長 | 158.00m[1] |
幅 | 27.0m[1] |
型深さ | 17.20m |
満載喫水 | 6.70m[1] |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 |
NKK-S.E.M.T.-ピールスティック 12PC4-2V型 過給機付4サイクル12シリンダ(400rpm) |
推進器 | 可変ピッチプロペラ×2軸 |
出力 | 19,800PS×2基[2] |
最大速力 | 26.55ノット[1] |
航海速力 | 25.0ノット[1] |
旅客定員 | 690名[1] |
乗組員 | 42名[1] |
車両搭載数 | トラック130台、乗用車85台 |
みやざきエキスプレス(英:MIYAZAKI EXPRESS)は、宮崎カーフェリーが運航していたフェリー。
概要
マリンエキスプレス時代に高千穂丸の代船として三菱重工業下関造船所で建造され、1996年12月2日に大阪~宮崎航路に就航した。本船の就航により、高千穂丸は神戸~日向航路に転配され、従来就航していたえびのは海外売船された。
2004年8月、マリンエキスプレスから宮崎カーフェリーへ譲渡。2014年10月1日、関西側の発着地を大阪南港かもめフェリーターミナルから神戸港(新港第3突堤・神戸三宮フェリーターミナル)へ移転、神戸~宮崎航路での運航となる。
新造船「フェリーたかちほ」就航に伴い、2022年4月14日神戸発便をもって引退。
引退後はインドネシアに売却され、「 DHARMA FERRY V」として運航。
設計
車両積載量の向上や旅客サービスの集約による省人化、ドライバーの居住設備のグレードアップに配慮された。幅広船型とトラック2層・乗用車3層の車両甲板により車両積載量を大幅に向上し、主機に航海速力25ノットの高速性能を持つ信頼性の高いV形中速機関の採用と高出力に対する振動騒音対策の実施、ドライバー室の少定員化を実施した[1]。
船内
船内は「フレッシュフルーツ」をコンセプトに明るいイメージや柔らかく暖かな雰囲気や爽やかな開放感を意識したものとした[3]。
- Aデッキ
- 2等寝台室(8名または12名・33室)
- 1等A室(4名・5室)
- 1等B室(4名・12室)
- 1等S室(1名・10室)
- 特等室(2名・2室)
- 展望浴室
- 給湯室
- Bデッキ
- 案内所・売店
- 2等室(172名)
- ドライバー室
- レストラン
- ドライバー用レストラン
- C・Dデッキ[1]
- トラックスペース
- E・F・Gデッキ[1]
- 乗用車スペース
事故・インシデント
作業船との衝突
2003年8月27日、14時55分ごろ、大阪南港かもめ埠頭に接岸中であった本船に無人暴走した作業船都喜丸が衝突、本船は球状船首に擦過傷を負った。かもめ埠頭東側の埠頭で接舷作業の補助を行っていた都喜丸が、乗組員が係留作業を行うため、機関を前進状態の自動操舵のまま無人状態としたところ、航海計器の故障が発生し暴走、本船の西側に接岸中であったさんふらわあ さつま (2代)および本船に衝突したものであった[4]。
脚注
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q 三菱重工業株式会社下関造船所船舶・海洋部「カーフェリー"みやざきエキスプレス"の概要」 - 船の科学1997年2月号
- ^ a b c d “船舶案内”. 宮崎カーフェリーウェブサイト. 宮崎カーフェリー株式会社. 2015年11月30日閲覧。
- ^ 大型新造船 速くて快適、ハイグレード・フェリー みやざきエキスプレス おおさかエキスプレス大阪⇔宮崎 - マリンエキスプレス
- ^ 神戸地方海難審判庁 (28 May 2004). 平成15年神審第112号 作業船都喜丸旅客船さんふらわあさつま旅客船みやざきエキスプレス衝突事件 (Report). 海難審判協会. 2015年11月28日閲覧。
外部リンク
みやざきエキスプレス
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「宮崎カーフェリー」の記事における「みやざきエキスプレス」の解説
1996年3月25日起工、1996年11月25日竣工、同年12月2日就航。 11,931総トン、全長170.0m、垂線間長158.00m、幅27.0m、満載喫水6.70m。 出力39,600ps、航海速力25.0ノット(最大26.55ノット)。 大錨6.975トン*2(AC14型) 錨鎖64m/m (右)300m、(左)300m。 バウスラスター22.3t(ノミナルスラスト)左舷機軸発電源駆動。 スターンスラスタ17.5t(ノミナルスラスト)右舷軸発電源駆動。 フィンスタビライザー9m*1組、面積9平方m、発生揚力75.3トン。空船時に18m/sの風を正横から受けた場合の風圧力=70トン 旅客定員690名。車両積載数:トラック130台、乗用車85台。三菱重工業下関造船所建造。
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固有名詞の分類
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