【ホーカー800】(ほーかーはっぴゃく)
Hawker 800
アメリカのホーカー・ビーチクラフト社が製造するビジネスジェット機。
当初、本機は英国のデ・ハビランド社にて「DH125」として開発・生産された。
しかし、製造開始後間もなく、デハビランドはホーカーシドレー社に吸収され、HS125と改称される。
ホーカーシドレー社時代に発展型が複数開発されたが、その途中でホーカーシドレーは更にBAeへ吸収される。
この時代、現在の生産モデルである「BAe125シリーズ800」が造られる。
さらに時代が下ると、BAeのビジネスジェット部門はアメリカのレイセオンへ売却され、会社名はレイセオン・ホーカー、機名は「レイセオン・ホーカー800」となる。
その後、同社のビジネスジェット部門が、同じくレイセオン傘下のレイセオン・ビーチ(旧ビーチクラフト)とともに買収されて合併し、現在の呼称となった。
以上のように、原型機の生産開始から製造元の組織変更がたびたび繰り返された結果、本機は5つのメーカーから完成機が出荷された実績を持ち、うち3社で同一モデルの機体が製造されるという複雑な経緯を辿っている。
外観上の大きな特徴として、水平尾翼が垂直尾翼の中央部に取り付けられている。
機体は全長の割に胴体が広く、乗員2名のほか14人程度までの乗客を乗せることができる。
また、ランディングギアはダブルタイヤとなっており、舗装の悪い滑走路にもある程度対応できる。
シリーズ800は原型のDH125に比べ大幅に改良されており、スーパークリティカル翼や曲面風防による空力の改善、グラスコックピット化などが成されている。
日本の航空自衛隊では、BAe社が生産していた時代に本機を購入しており、これらに改良を加えた飛行点検機をU-125、捜索救難機をU-125Aの名称で採用している。
スペックデータ
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