ほんいんぼう

デジタル大辞泉

ほんいんぼう〔ホンインバウ〕【本因坊】

読み方：ほんいんぼう

１ 囲碁の一流派。碁所四家の筆頭。安土桃山時代の本因坊算砂(さんさ)を祖とし、21世秀哉(しゅうさい)まで継承。

２ 昭和14年（1939）以後、囲碁の専門棋士による選手権の優勝者に与えられる称号。→本因坊戦

世界宗教用語大事典

ほんいんぼう 【本因坊】

京都の顕本法華宗寂光寺の塔頭（末寺）に本因坊という坊堂があり、そこの日海（寂光寺二世）は囲碁の名手で、信長に招かれて名人と称され（名人称の始め）、秀吉に招かれて碁所を創し、家康に招かれて本因坊算砂と名乗った。これが本因坊の初祖である。日海は碁所を晩年、門人中村道碩に譲ったが、弟子日縁は道碩の後見で本因坊二世を継ぎ、算悦と名乗った。→ 寂光寺

美術人名辞典

本因坊栄寿

読み方：ほんいんぼう

棋士。囲碁九段。東京生。本名は坂田栄男。増淵辰子に入門。切れ味の鋭さから「かみそり坂田」、さばきの巧妙さから「しのぎの坂田」、対局中の言動から「泣きの坂田」など多くの異名をもつ。本因坊戦七期連覇、年間二八勝二敗という勝率をあげたこともある。

本因坊秀格

読み方：ほんいんぼう

棋士。囲碁九段、名誉本因坊。和歌山県生。本名は高川格。光原伊太郎に入門。第七期本因坊戦で橋本昭宇からタイトルを奪取、以後は本因坊九期連覇の大記録を達成する。のち十段位・名人位も獲得した。昭和61年（1986）歿、71才。