発出
読み方:はっしゅつ
発出とは、発出の意味
発出とは、ある物事や状態が生じて外に現れ出ること、また現し出すこと。発出を構成する漢字の語源から意味を読み解くと、「発」は弓を引き放つさまから成り立ち、「はなつ」「現す」などの意味を持つ。「出」は「足がくぼみからでる」さまから成り立ち、「だす」「生じさせる」などを意味し、「発」とともに何かを出す意味を持つ。使用例としては、「緊急事態宣言に関する文書を発出する」など。英語では issue a declaration(宣言を発出する)、release a statement(声明を発出する)などで表現する。発出の類語と使い分け方
「発出」は主にビジネスシーンで使用され、特に役所などの行政機関から文書・談話などを外に向かって出す際に使用されることが多い。似た表現としては「発令」が挙げられる。発令は法令や辞令、指示などの一定の規則や法律に基づき発される指令を意味する。一方、発出は物事や状態が外に現れることを意味し、意味する範囲が広い点が発令との違いである。また発令では命令としての意味を含み、発出ではそうした意味は含まない。発出の類語としては、「発表」や「通達」が挙げられる。発表は、世間一般に広く知らせることを意味し、「研究結果を世界に向けて発表する」などの使い方ができる。どちらも外部に発することを意味するが、発出では文書や談話などを外に向かって出す意味合いが強く、発表では文書や談話に限らずさまざまな情報を多くの人に向かって広く表に知らせるという意味が強い。通達は、告げ知らせることを意味し、特に行政機関が文書で通知することを意味する。例文としては、「政府は自粛要請緩和措置を通達した」などが挙げられる。発出では外に向かって出すのは文章や通知だけでなく、物事や状態など、意味する範囲が広い点に通達との違いがある。はっ‐しゅつ【発出】
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