つゆや具材の相違点
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 06:17 UTC 版)
同じ「どん兵衛」を名乗っていながらも、東海地区を境にして、東日本向け(新潟県・長野県・岐阜県・愛知県・三重県以東)と西日本向け(富山県・石川県・福井県・滋賀県・奈良県・和歌山県以西)と、北海道限定「北のどん兵衛」では、つゆの内容が異なっている。 東日本向け商品(カップ側面に"E"と表示)は、かつおだしをベースにした濃口醤油仕立てのスープ 西日本向け商品(カップ側面に"W"と表示)は、昆布だしをベースにした薄口醤油仕立てのスープ 北海道限定商品("H"と蓋の「北海道限定」表示)は、利尻昆布の甘味を生かした濃口醤油仕立てのスープ になっている。また、具材の油揚げの味付けも 東日本は、甘辛濃口仕上げ 西日本は、あっさり薄口仕上げ(つゆやその粉末の色自体も明らかに異なっている) 北海道は、甘口仕上げ となっている。この傾向は競合商品である東洋水産の「マルちゃん赤いきつねと緑のたぬき」でも存在する。 特筆すべき状況として、距離的に名古屋と大阪の中間に位置している滋賀県と三重県の店では両方販売している場合がある。例えば三重県伊賀地方では、店などの配送の拠点が東海・関東系資本か関西系資本かによって、名古屋配送と大阪配送に分かれていることが多いため、基本的に東海・関東系資本の店などでは東日本のものが、関西系資本の店などでは西日本のものが購入できる。 その一例を挙げると、コンビニエンスストアでも、愛知県資本のサークルKが東日本向け商品、大阪府発祥のローソンが西日本向け商品である。ただし、東日本・西日本双方のものが購入できる店も数は、かなり少ないが存在しているほか、西日本の店で誤って東日本向けが入荷して売られた例もあった。 また、地域のそば・うどん店のつゆが関東風である島根県でも、どん兵衛に関しては西日本向け商品しか売られていない。さらに、世界に輸出されるものは、基本的に西日本向け商品となっている。 なお、例えば東日本にいながら西日本向けの商品やその逆も、日清食品の公式オンラインストアで注文すれば、個人で買うことが可能である。また、年度により「食べくらべ企画」として、上蓋に「東」「西」と目立つ表示をして、期間限定で全国発売している。
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